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更新しました

今夜は眠れないの葉佩verです

やっぱりオフィシャル的にも、葉佩は皆守の正体に
最後まで気づかないほうがおいしいなあと思うのですが
途中で気づいてたら?どうなんだろうと妄想が育ったので
そのバージョンを書いてみました。
もしもこうだったら~を考えて発散してると、
すごく二次創作してる!って気分になりますなあ。。。

クリスマスに「今夜は長い夜になるな…」とか
意味深でえろいこと言っちゃう皆守が好きだ。
天然ってこわい!


以下拍手コメント返信です!
わあ、!後ろ向きんぐな皆守ですが、かっこいいなんてありがとうございます(^^*
ゲームしてる時も、この後皆守は何考えてるんだろう…執行部から黒い砂出て行くときどんなこと考えてるんだろう!と未だにあいつの考えてることはさっぱりだ……と悩んでいるので、ほんと皆守一人称は難しいですけどそう言って貰えて嬉しいです!


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更新しました

更新しました
下の記事のやつと、短いですが皆守が悩む話です。
これの葉佩verも書けたら書く。くらいの心意気。

零の声があの人だと言うことを知り(いろいろ遅い)
ものはらしをやらせてくれよ!と絶叫したいような毎日ですが
なんとかかんとか生活をしています
あまりに疲れてるときなんかは、すれ違う高校生が
皆守だったらいいのに…。とかナチュラルに思ってる
高校生のとなりにたってるだけで、なんかエナジー貰えるって
言ったら引かれますよね。でもな。。。ほんまに思うねんて!
高校生って神秘的とか言い出すとやばい感じですな。
皆守は神秘的やけどな。

以下拍手コメント返信です!

七瀬はゲーム中、いつの間にか葉佩がトレハンなことを見抜いてて、普通に考えたらやっちーがしゃべったんだろうなあなんですが、違ったら…ってことを妄想してみました!葉佩が言うことを聞き流す皆守と大事なことは寝てから言う葉佩が書きたかったのですが、予想外に切なくなりました。やっぱり別れが…くっ……


書きたい話と書ける話はどうやら違うようだ!

※更新できる環境にないのでひとまずメモで。
  ネットがちゃんと繋がったら作品ページに移します。
  とってもゲームがしたいです。


七瀬視点の葉佩と皆守。友情かもしれません



フィクションの世界


無心でシェイクスピアの名作『ヴェニスの商人』の背表紙補修をしていたら、五限がとっくにはじまっている時刻になっていた。七瀬はたまに、この類のうっかりを起こしてしまう。
数ページ読んでやめるつもりだった本をついつい朝までかけて読破してしまうことも、物語の中に入り込みすぎて、陰鬱な展開に気持ちが暗く引きずられてしまうことも多々ある。仮想世界と現実の境目が人よりも曖昧な人種であった。
七瀬は真面目で授業態度も出席日数も申し分なかったが、この時間はさぼってしまうことに決めた。まだ五限が始まったばかりであれば教室に急いだかもしれない。しかし、もうあと十分で終わってしまう授業へ急ぐ理由はないように思う。未補修でこの場に残される書籍を不憫に思うほど強くは、意味が無いように思う。
 

司書室で書庫に囲まれているとき、七瀬は孤独じゃなくて、幸せを感じる。
他人の人生はフィクションだ。と言いきった作家がいる。彼女は、その考えを支持していた。だから――だからまったくではなくても、人と深くかかわるのも奥深い書物と繋がるのも、突き詰めれば一緒なんじゃないかとさえ思っている。それはけして他人を軽んじているわけでなく、人の生に意味があるように、書物の存在にも敬意を払うべきだと思っているのだ。
麻糸でひとつおきに穴を拾って縫い、端で縛る。
古い紙特有の黴臭さの中で、静かに黙々と七瀬は製本作業を続ける。この時間がずっと続けばいい。そう思っているから、きっと時を忘れるのだ。七瀬は書物と密に関わることができる時間を宝物にしている。
と、いきなりガラリと扉が開け放たれ、七瀬は飛び上がらんばかりに驚いた。
鍵の管理を生徒の自治に委ねつつも、貸し出しには非常に厳しいのがこの学園の校則だ。司書室の鍵を持っているのは自分だけなはずなのだ。「誰、誰なの?」と七瀬の頭の中は疑問符でいっぱいになる。
 

「なんでお前が司書室に入りたがるんだよ?皆守。七瀬みたいに本が好きって柄でもないだろ」
 

七瀬は、自分の名前が出たことにますます身体を強張らせる。
声の主は中途半端な時期に転校してきた葉佩で、語り掛けによると連れは皆守であるようだった。
七瀬は本来ならば、葉佩のような見た目で女子に騒がれているタイプは苦手なのだが、彼は例外的に話しかけたくなる存在であった。古代遺跡やオーパーツに造詣が深い高校生はあまりいない。しかも、葉佩にはそれを書物から得ている節がない。謎の多い不思議な人物で、どうしたって興味を抱かされる。
 

「保健室をカウンセラーに追い出された今、次はここしかないだろう。最近屋上は寒い」
「皆守は寒がりな上に冷え性だもんな」
「お前は園児並みに体温が高いがな」
 

二人はさぼり場所を探してここに来たようだった。鍵はどうやって開けたのだろう、と七瀬は怪訝に思う。考えても答えは出なかった。
衣擦れの音や、埃を払う音。七瀬は緊張状態が解けず、耳は絶えず小さな音を拾い続ける。どうやら、二人して本棚を背に座ったようだった。ちらりと首を動かさずに目線だけで気配のほうを見やる。整列している本の隙間から、仲良く並んだ後頭部が見えた。自分との距離は本棚二つ分、しかも二人はこちらに背を向けて座っている。見つかる可能性は低い。七瀬は別に隠れる必要もないのに安堵していた。
 

「ほらほら、俺にくっついていいんだぜ?女の子みたいに冷え症な皆守くん」
「黙れ。って、離れろよくっつくな。鍵開けた時点でお前の役目は終わってんだ。教室戻れ」
「そんなカラダ目的みたいなこと言うなよ。……まあ、俺はお前と違って真面目に熱血に青春謳歌したいタイプだけどさあ、授業受けるのも皆守と一緒じゃなきゃ意味ないし」
「どんな意味があるってんだよ、馬鹿」
「ああ間違えた。意味じゃなくて、意義かな?日本語って難しいよな」
「知らん」
 

離れている七瀬が聞いても判るくらいに皆守の声は眠気を帯びていて、口を開くたびに適当になっている。反対に、葉佩の声音は生き生きとしていく。
 

「皆守といるところに価値が生まれるっていうか、なんていうか。一緒にいなきゃだめっていうか……例えば授業中、暇で暇でしょうがなくても、皆守が頬杖ついてる状態からがくんって頭が前のめりになった瞬間見ただけで幸せな気持ちになるっていうか。授業に出てよかったなあって思うんだよ」
「……ああ、そうかそうか」
「最近じゃあ、次の授業はかったるいから屋上行く、とかマミーズ行くとか俺に言ってくるようになったじゃんか。あれも付いてきて欲しいんだろうなあとか思うと、懐かない猫が俺の膝の上にだけは乗ってくれるみたいな嬉しさがあるってつうか……」
 

皆守の相槌がなくなっても、葉佩は口を閉じなかった。
どうせあちらからは見えないのだしと、七瀬は今度は堂々と二人の後ろ姿を見つめる。癖っ毛の髪が葉佩の肩にもたれていた。きっと眠りについたのだろう。他人の横で眠ったことのない七瀬は、その体勢で眠る心境を知りたくなった。
 

「俺は高校に通わずにトレジャーハンターになったことを後悔してないよ。でも、やっぱりどこか憧れていたんだろうな。今すっごい楽しい。なんでもないホームルームとか、体育のリレーとか、体育祭の準備とか。他クラスの奴の噂とか、下級生に先輩って呼ばれるのとか。やっちーと夜にコートでテニスのラリーするのも、お前とこうしてさぼってるのだって楽しい」
 

皆守からは規則正しいゆっくりとした寝息しか返って来ないにも関わらず、延々と葉佩はしゃべり続けている。声量を落としてはいるが、滑舌がよいためはっきりと聞き取れていしまう。七瀬は盗み聞いている疾しさを覚えた。が、耳を澄ますのをやめられなかった。筆力のある作家の物語を読むのを途中で止められないように、葉佩が何を言うのか最後まで聞いていたかった。
 

「もうさ、最近ずっと、皆守はあのつまらなさそうな顔をしなくなっただろ。俺はそれがすっげえ嬉しい。もういいやって、諦めるのも冷めるのもホントのホントの爺さんになってからでいいだろ。俺は卒業までここには入れないだろうけど。ずっとこれが続かないってわかってるけど。……いや、わかってるからかな。
 ―――皆守と仲良くなれてよかったよ」
 

一際優しい声で葉佩がつぶやく。七瀬はなぜか止めていた呼吸を思い出し、大きく息を吸った。そして吐き出した後、じわりと暖かくなった胸にあった思いは、自分はそう遠くない日、というよりも数日の内に葉佩にここの鍵を渡すだろうということ。そして、恥ずかしくてあまり人に配ることをしなかったプリクラもあげてしまうだろうという予感だった。葉佩から教えてもらいたいことが、たった数分の間に膨れ上がってしまった。
 

ノンフィクションであるのが自分の人生だけならば。
だったら読んでいるだけじゃなく、自分だって仲間と冒険がしたい。
七瀬はじっと、自分の震える指先を見つめた。

むむう

メモにはなるべく萌え語りだけ書いていきたいですが
ちょうっとリアルがバタバタというか、じわじわ引っ越しと
名前が変わった手続きと仕事が溜まってるので日が空きます

ゲームできないのも辛いけど、妄想を形に出来ないのがすごく辛い!
次は葉佩に会う前の皆守と阿門の話とか書きたいなあ
いったいどんな会話してたんだろうとか妄想が膨らむ。。。
あと自分のメモが止まるのはともかく
今井監督のブログが八月から止まってるのが心配で心配で心配で
忙しいんだよね。。。新作立ち消えとかないよね(><)

以下拍手コメント返信です!遅くなりすみません!(反転)
長くなってしまったラストですが、着地点だけは前から決めていました!あそこで変化を受け入れる皆守であってほしいなあ~と言う思いです。というか、そうでなきゃ葉佩が可哀想すぎるっ。
やっぱり遅れて嵌る弊害でなんにも手に出来ないことが多いですよね~(><)でもどこも売り切れていて中古で出回っていないと、みんな売りたくない程すばらしいからなんだな!と変に嬉しくなったりもします!



突然ですが

没SSを投下。
今何話をプレイしてるのかよくわかる話です





目を覚ませば昼休みだった。腹が減ったなとは思うが、同じくらい動くのは億劫だとも思っている。
何度か寝返りを打って誤魔化してみるがやはり空腹感は無視できない。
皆守は葉佩に『カレーパンを食したい旨』のメールを送る。
九月の転校生にはなんでも懐に入れる性癖があることを知ったのは今朝のことだ。
あいつならばすでに持っていてもおかしくない、という期待はあったが、
メール送信からわずか数十秒後という奇跡的な速さで保健室の扉がスパンッと開かれ、
「はいっ、皆守!カレーパンッ」
と威勢のいい声が響いたことには流石に驚いた。
どんな大手のデリバリーショップでも対抗できない仕事の早さだった。
予めこうなることを知っていた、タイムリープしてきた未来人さながらだ。
「……早かったな」
「まあな」
葉佩は自慢げでも得意げでもなく、ごくごく普通に肯定した。やけに男らしい。
「ありがとうな、葉佩。やっぱり昼はカレーパンだよな。
 そういや、カレーパンの歴史は意外に新しくてな――昭和2年、東京の下町のパン屋が
 実用新案登録して世に出したもので、当初は「洋食パン」という名前で――」
「そんなことより!」
薀蓄披露に火がつき始めた皆守の話の導火線を、葉佩は断ち切る。
差し出そうとしていたカレーパンの袋を、皆守からかばうように腕を真上に降り上げた。
「出せよ、マニア垂涎のお宝っ。じゃなきゃこれは俺が食う」
「――ああ」
話を遮られムッとしつつも、皆守は自分が打ったメールの内容を思い出していた。
マニア垂涎のお宝をやってもいい、と唆したんだった。
「嬉しすぎて泣くなよ?ほら」
と、保健室のベッドの下に置きっぱなしにしていたカレー鍋を取り出して渡す。
時折家庭科室を借りて勝手にカレーを作ったりしているので、その時用のものだ。
当然笑顔になると信じていた葉佩の表情が曇ったことに訝る。
「おい、どうしたトレジャーハンター。粘土ゲットしても喜ぶくせに、なんだその顔は。
 俺のカレー鍋が受け取れないとでも言うのか?全面多層構造で、熱効率抜群なんだぞこの鍋は」
「……いや、だってさあ、皆守」
しぶしぶ、といった動作で鍋を受け取りつつ、葉佩は皆守にカレーパンを手渡す。
「貧しき少女だって報酬にお宝写真をくれるっていうのに。……マニア垂涎のお宝、なんて言われたら
 皆守の小・中学時代の写真かなあって期待するのが普通だろ?」
「何の話かよくわからんが、なんで俺の昔の写真がマニア垂涎のお宝になるんだよ」
「皆守マニアの俺が涎を垂らして悦ぶからだよ」
「ほんと馬鹿だな、お前」
皆守は、はあーと長い長い溜息を吐く。
「お前がそんなノリなのは慣れてきたがな、他の奴が訊いたら真性だと思うぞ」
「真性って何が?あ、言っとくけど、お前の写真を変なことに使ったりしないからな?」
「もー黙れお前。そこまでいくと、朱堂の境地だぞ」
「朱堂って誰?」
キョトンとしている葉佩に、皆守は「ああそうか」とつぶやく。
なんだか気がつけばいつも、するりと自分の横に立っている葉佩が
転入してきたのは実はつい最近なのだと忘れがちになっている。
「いくら朱堂が有名人だからって、転校生じゃ知らないよな。まあ、なんつうか……」
説明できる言葉を探すが、すぐに探していることが面倒になる。
そういえば、他人に無頓着な自分の耳にも入ってくるほどの有名人だが、
顔を見たことがないことも思い出し、余計に伝えるのは億劫だ。
「要するに、かわった奴だ」
説明を放棄し、ビニールを破ってカレーパンを取り出す。
冷えても美味い上に揚げパンにも合う。カレーの万能さを再度確かめながら口に運ぶ。
確かめる度に美味しくなっている気がする。
「ぜんっぜん、わかんねえけど」
「会えば分かるさ」
俺は会いたくないがな、とげんなりと言い放つ。
けれど、葉佩とは気が合いそうだとも思い、余計にうんざりとする。


そんな話題をしたせいかは兎も角、二人はそれからきっかり7時間後、
未知との遭遇を果たすことになった。

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